おっさん臭の原因

加齢臭は「ノネナール」

もともと、日本人は体臭が極めて少ない民族です。その理由は、低脂肪高繊維質、植物性食品が中心の食生活だからです。和食は体臭を発生させにくいと言えるでしょう。

ところが、戦後の食生活の大きな変化によって、日本でも高タンパク高脂肪、特に肉や乳製品などの動物性脂肪過多の食事をするようになりました。それによって、体臭が発生しやすい食生活の原因を作りだすようになってしまったのです。

加齢臭は「ノネナール」という脂肪酸が原因です。

加齢臭のニオイは、ロウソクのロウのようなニオイという表現をされることもあります。なぜこのようなニオイが出るかというと、パルミトオレイン酸という脂肪酸が原因だからです。

パルミトオレイン酸は、皮膚の常在菌によって分解されやすく、分解されると、加齢臭の原因物質とされるノネナールに変化します。

ノネナールは不飽和アルデヒドの一種で、年齢とともに増えていく物質です。40代を過ぎると、皮脂中のパルミトオレイン酸の分布率が増え、脂肪酸組成が変化するためです。

人間の体臭には口臭や頭皮臭、腋臭、汗臭などさまざまな臭いがあり、ノネナールはそれらとは異なるニオイ成分です。体臭はそれらのニオイが混ざったもので、加齢臭だけを特定することはできません。

ここで、俗に言う「男クサさ」について考えてみましょう。

さきほどの話を見てみると、体臭をすべて加齢臭でひとくくりにするのはそもそもの間違いです。体臭にもいろいろあり、よくいう「男クサさ」と加齢臭は、もちろん別物。男クサさには腋臭のニオイ成分であるアンドロステノンが関係しているといわれています。アンドロステノンは腋の下のアポクリン汗腺から分泌される男性ホルモンが、皮膚の常在菌によって代謝されてできるもので、男性の方が多いとされています。男クサさが男性ホルモンが原因とは、まさにイメージ通りですね。

なぜ加齢臭はオヤジ臭いと言われるの?

タバコを吸い、お酒を飲み、整髪料を使うなど、中年男性のイメージがひとり歩きしたのかも知れません。加齢臭は衣類に付着するので、同じスーツを毎日着ればニオイも強くなります。女性は普段から身だしなみを気にするので、ニオイが気にならないともいえます。

タバコも大きな要因!

タバコを吸うと「活性酸素」が増えます。それはノネナールの成分作りを促進してしまいます。つまり、タバコは加齢臭の原因のひとつといえるのです。